透明な願い
第一章◆切ない願い◆
キミの好きな人
放課後の図書室。
小さく開いた窓から暖かな風が入り、あたしの頬を優しく撫でた。
時刻はそろそろ18時を向かえようとしていた。
時計を見て時刻を確認し、読みかけのページに栞を挟む。
あたしは本を鞄にしまうと、夕陽の差し込む図書室を後にした。
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