透明な願い
友達と嘘
あたしが思いを隠すわけ。
それは、あの日からだ…。
「亜樹!!」
「り…梨音?どうしたの?」
必死に名前を呼びながら亜樹に駆け寄るあたしを見て、亜樹は目を丸くしてあたしを向かえた。
「どうしたの?んな慌てて…」
「……えて」
「へ?」
「課題、教えて」
その言葉を聞いて、亜樹がクスッと笑った。
「あぁ、梨音が居眠りして出された課題か」
「うっ…」
亜樹は笑顔であたしの心をサクッっと刺す言葉を放つ。