透明な願い


愛しいこの気持ちの忘れ方を教えて…。



ガチャガチャ…。



「あっ、開かない」



校門の扉をガチャガチャ揺らす。



でも鍵がかかっていて、扉はビクともしなかった。



あたしはパッと携帯のディスプレイを確認する。



時刻は19時20分。



「開いてるわけないか」



生徒の完全下校の時刻は19時。



後は夜回りの先生しかいないため、門は閉められてしまうのだ。



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