透明な願い


あたしは大好きな本でも読みたかったけど、きちんと寝てないと亜樹に起こられちゃうな。



なんて考えながら、あたしは保健室のベッドに横になる。


咳は大分落ち着いたな。



大丈夫なのに、亜樹は心配性なんだから。



「はぁ…」



1人の保健室は静かなんだな。



目を閉じると、校庭から元気な声だけが聞こえた。



「あぶなーい!!」



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