幼なじみ君と幼なじみちゃん♪
――――慄梛―――――
磨梛抖はわざわざびしょ濡れのわたしを部屋まで
運んでくれた…
そして、わたしを優しく床に降ろすと
磨梛抖は那沙に促され部屋を出て行った
「お姉ちゃん、大丈夫?」
「大丈夫…瑞梨、那沙ありがと…」
「もう、お礼なんていらないよ」
「そうそう、それよりもお姉ちゃん早く着替えて
それで、磨梛にぃーに告白するんだよ?
昨日、瑞ねぇーに聞いちゃったんだけどさ…」
「那沙…」
「そうじゃなきゃ、あたし嫌だもん!
お兄ちゃんは磨梛にぃーじゃなきゃね!!!」
那沙は笑ってみせる
「うん」
返事をすると那沙と瑞菜は着替えを手伝ってくれた
「お姉ちゃん、瑞ねぇーに話しありそうだから、
廊下に居るね!
瑞ねぇー、お姉ちゃんをよろしく!!」
那沙は部屋を出て行った
「みず…「ごめんね!!あの時、一緒にトイレに
行ってたらこんなことにならずに済んだのに!!」
瑞梨は泣きながら、何も悪くないのに謝って
顔をあげてくれない…
―瑞梨は責任を感じてるんだ、わたしが一人で
勝手にトイレなんかに行ったのに…――
涙が溢れだした…
「なんで、瑞梨が謝るの?
勝手にわたしがトイレなんかに行っちゃったんだから、瑞梨が謝る必要なんてないよ?
瑞梨、ごめんね?」
瑞梨は顔を横に振り、わたしと一緒に涙を
流してくれた…
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