幼なじみ君と幼なじみちゃん♪
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抱きしめられてる感覚に目が覚めた…
「また、寝ちゃった…
そろそろ磨梛抖を起こそうか…」
「…ん…、うっ…」
「まなと?まなと?」
「…んっ…」
磨梛抖は目を少しだけ開けると眩しそうに目を
細め、わたしの顔を見た
「磨梛抖、大丈夫?」
呼び掛けても返事なくぼーっとしている…
「磨梛抖…?」
「ごめん、いつの間にか寝てたみたいだ」
「大丈夫だよ、けど、うなされてたよ?大丈夫?」
わたしが言うと磨梛抖はにっこり微笑んで、腰に回ってる腕を“ギュッ”と力を入れながら答える
「慄梛が居てくれるだけで大丈夫」
その言葉に涙が溢れ出てきそうになるのをグッと堪えた…
―“もうわたしの涙腺壊れちゃったのかも”
今日一日で何度泣くんだろう…――
「そんなの決まってるでしょ?そばにいるよ
居てくれるだけでいいのはわたしの方だよ…?」
我慢していたのに目から次々と雫が溢れ出て
わたしの顔を見上げてる磨梛抖の顔に雫が
落ちている
「泣くなよ…」
「磨梛抖も泣いてる…」
「これは慄梛の涙…慄梛、これからはどんなことがあっても俺はずっと傍にいるから泣かないで?」
磨梛抖はわたしの腰から手を離し、そっと
抱きしめたくれた…
そしてまた、わたしも磨梛抖を抱きしめかえす
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