幼なじみ君と幼なじみちゃん♪



そして、3人で声を出さずに泣いた…



「…ッ…ッヒック…」



席で3人が泣いてるのが目立ったみたいで
優しそうな声が聞こえて



「3人でそんなに泣いて何かあったの?」

「…ッヒック…ち、違います、ッヒック…」

「なんで…泣いてんだよ」



顔を上げると人だかりが出来ていて、
その中に磨梛抖たちがいた



「…ッヒックッヒック…」

「降りるぞ」



櫟玻くんは人だかりを掻き分けて、
磨梛抖はわたしの腕を掴み瑞梨も賢くんに腕を
掴まれて、愛結ちゃんも裕也くんに腕を掴まれて
電車を降りた…



「どうして、3人で泣いてた?」



磨梛抖は、わたしが落ち着いた頃に優しく問い掛けた…



「…愛結ちゃん、優しい…のに…なんで酷いめに…合わなきゃ…ぃ、いけないの?」



磨梛抖の顔は一瞬驚いたような顔になって、
また悲しく優しい顔になった



「…そういう慄梛こそなんで酷いめに
合わせれなきゃいけねぇーの?
俺、悔しい…慄梛を守ることも出来ねぇーし…」

「そ、そんなことない!!磨梛抖は守ってくれてる!
どんなときも、いつも助けてくれるよ…」



瑞梨たちがいることもここが駅のホームってことも、
わたしの頭の中からは消えてて…
言葉を伝えると身体が勝手に動いて磨梛抖に抱き着いてた…






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