幼なじみ君と幼なじみちゃん♪



「磨梛抖、ティファくんだって早く来ないかな」



慄梛は目を輝かせながら水槽を見つめていた



「磨梛抖!!間伐!!間伐がいる!!」

「はぁ!?」

「3つ前の席にいる奴」



賢が指さす方向には確かに間伐と楽しそうに
会話する女の子が座っている…



「慄梛、ここ出よ」

「えっ?もう少しでティファくんが来るって」

「今度また連れて来るからとにかく出るぞ…」



納得のいってない顔をしてるけど、
間伐に見つかる前にここから離れたかった




「磨梛抖、手痛いよ…待ってよ!!」



慄梛がなに言ってても構わず外へと出た

そして、掴んでいた手をそっと離した…



「ま、磨梛抖?どうして?どうして?
そんな顔してるの…?」



怯えた顔をする慄梛にフッと肩の力が抜け落ちた…



「ごめん…なんでもない」

「嘘っ!なんでもなくて
瑞梨たちまで連れ出したりなんかしないでしょ?」

「かもな…とにかく今はここを出て遊園地に行こう…
必ずまた連れて来るから」



慄梛も相沢も裕也の彼女も納得してない顔をしたけど静かに頷いた





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