幼なじみ君と幼なじみちゃん♪



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その日の夜



「愛結~、櫟玻くんがいらしたわよ?」

「…………」



階段のところでわたしを呼ぶ、お母さんの声を
聞こえないふりした



「愛結~!!愛結~!!聞こえないの!?」

「もう!!勝手に上げればいいじゃない!!」



ドアも開けずに叫ぶとお母さんは櫟玻に

“ごめんなさい、あの子帰ってきてからずっと
こんな調子で…ツンデレぽくて困るわ”
“ちっさい頃からの付き合いだし大丈夫っす”

とか、言ってるのが部屋まで聞こえてくる…



――コンコン―



「愛結、入るぞ?」

「……………」



どうせ入って来るんだしわざわざ声なんかかけて来なくてもいいのに!!

心の中で悪態ついてると目の前に櫟玻が座っていた…



「返事してくれても良くねっ?」

「…………」

「まぁいいや…てかさ、なんで先に帰っちったの?」

「…………」



知らん顔して、わたしはそっぽ向くのに櫟玻は
責めもしないで普通に接してくれる



「あのな、裕也は愛結のこと大事に想ってるから
あの子と友達やめろって言うんだよ…」

「…わたしのこと大事に想ってるなら、
友達のことに関して口出しされたくない!!
それに関係ないじゃん!!」

「関係ないわけないだろ!裕也がお前のこと真剣に心配してる理由解んねぇーのかよ!!」



初めて櫟玻はキレてわたしはビックリして
声も出なかった…



「愛結がそんな分からず屋だなんて思いもしなかった、俺帰るわ」
















――パタン――



と、静かに響くドアの音が部屋に鳴り響いた…





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