幼なじみ君と幼なじみちゃん♪



そのまま、沈黙が訪れ学校に着いた…
当然のように教室には誰もいなくて
櫟玻と二人きりで黙って席に着いた





「…愛結、お前さ裕也のことどう思う?」

「…わからない、そんなこと言われも
わたしにはわからない」

「…そっか」



それきり櫟玻は何も聞いてこなかった…
わたしもなんて話していいかも解らずそのまま口を開かなかった…



そのうちだんだんとクラスメイトが登校してきて
当然ながら裕也の姿もその中にあった…
裕也から逃げるようにSHRが始まるまでトイレにいることにした…


女子にとってトイレは本音が行き交う所でもあって…
個室でじっとしていると




「綵、最近どうなの?
広澤くんとさ、仲のいい女と仲良くなってんでしょ?」

「ふふっ、楽勝楽勝♪すっかり騙されちゃってるの、でも、早池峰 裕也は騙せなくて“愛結には近づくな”だって~
マジ何様って感じ!!」












耳を疑った…


今までわたしが知らない綵がいるみたいだった…

そのショックの大きさもあるし、
そのまま会話を静かに聞くしかできなかった





「まだまだ利用させて、もらわなきゃ損だよね♪」

「だよね、だよね!!
あたしも綵みたいにあの子と仲良くなって広澤くんに告ろうかな」

「なら、うちは早池峰くん狙いで」




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