幼なじみ君と幼なじみちゃん♪
「ふふっ、そろそろ学校に来る時間だから
おバカな愛結ちゃんに会いに行ってくる~♪」
「綵~、それ言いすぎでしょ♪愛結ちゃんが可哀相~」
「この子心にも思ってないこと言っちゃってる~♪
愛結ちゃんが目当てじゃなくて広澤くんが目当てでしょ~♪」
言いながらトイレから出ていくのが解った…
でも、わたしは余りにもショック過ぎてしばらくトイレから出ることが出来なかった…
トイレから出たのは1限の授業が始まってからだった…
――カラカラ――
「おっ、呉井どうした?」
「…すみません、ちょっと具合が悪くて」
「そーか、大丈夫か?」
「だいぶ良くなったので大丈夫です」
「また具合悪くなったら遠慮せずに言えよ」
「はい」
先生に謝って自分の席に座ると隣の席の裕也に
「愛結、大丈夫か?」
「…ぅん」
「無理すんなよ?」
わたしにしか聞こえない声で裕也は話しかけて
くれて、授業が終わるまで話し続けた
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