幼なじみ君と幼なじみちゃん♪



―――――慄梛――――


観覧車の中で磨梛抖に欲しい言葉を貰ったのに否定した…
想いもしない言葉が、つい口に出て
今のままで、期待する言葉をもらったら
きっと、“また”磨梛抖に甘えてしまう気がしたから…

明るく、はぐらかす様に磨梛抖の手を引いて観覧車を降りると磨梛抖は賢くんたちと
楽しそうに話していた
そして、わたしは瑞梨と愛結ちゃんに観覧車の中でのことを興味津々に聞かれて話していると…



“ちょっと揉めてるみたいでさ、帰ろ…”



と、何か隠してるのが解ったけど、それは聞けないまま家の前に着くまで誰も口を開かなくて無言のままだった…


「…あのさ、」

「…うん?」



先に口を開いたのは磨梛抖…



「驚かないで聞いて」

「……………」



あまりにも真剣な眼差しに言葉につまり頷いた…



「実は…間伐と魚糠が来てて…
家に来てるみたいで父さんも母さんも莱汢さんも漓維さんも大変みたいでさ…
磨咲飛が連絡してきたんだ」
















「……えっ?嘘、家、知らないはず」















ゆっくりと磨梛抖は首を横に振るだけで



「なんの、ために…?どう、して…?」



頭の中が真っ白になる…

―なんで、家にまで来るの…?
どうして、知ってるの…?――





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