幼なじみ君と幼なじみちゃん♪

――――健哉―――――

まひるんとりっちゃんが買い物袋と箱を抱えて帰ってくると、俺は


「まひるん、ちょっと借りてもいーい?」

「どーぞ、どーぞ♪」


まひるんはにこやかに答えた


「じゃ、りっちゃん行こうか」

「「えっ?」」

「はぁ?」

「だから、借りるって言うたやろ?」


固まる3人に少々呆れながらも


「話しがあんの、だから借りる言うてんの」

「それは解るけど、健哉がりっちゃんを借りるとは思わなくて」

「うんうん、わたしも碧兎のことだと思って」


と、ものすごく不審な目で見られる俺…


「で?ダメなん?いいん?どっちなん?」

「そりゃ…迷うけど、話しあんなら…なぁ?
認めないわけには…」

「ぷっ…、父親みたいな台詞言わないでよ~」

「別にそんなんじゃ…」


誰でもいいから、止めてくれ…


なんて、思ってたら


「じゃ、行ってきます」

「いってらっしゃい♪」

「健哉くん行かないの?話しあるんじゃ…?」

「そう、あるある!!じゃ、行ってくるねん」


慌てて店をでて、りっちゃんの姿を探した



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