幼なじみ君と幼なじみちゃん♪

――――慄梛―――――

「遊園地行く前に、お揃いの何か買おうよ」

「うん♪」

「これなんてどう?」

「可愛い‼︎」


お会計を済ませて遊園地近くに停まるバスに乗って着くまで、那沙や愛結ちゃんのこと磨梛抖や磨咲飛のことを瑞梨は教えてくれた


「この分だと、賢たちの方が先に着いてるよね」

「時間掛かっちゃったもんね…」


バスを降りて急ぎ足で入場ゲートに行くと2人の姿はみえなくて



「変だね、てっきりもう来てると思ったのにね」

「賢のことだから、どっか寄ってたりしてるのかも…」


そして10分くらい待ってると


「みずなっ!!」


賢くんの声がして、走る2人の姿が目に入る



「ごめん、遅れちった」

「大丈夫だよ、うちらも10分くらい前に来たし」

「賢がバスケしようってそこでやってたら、中々辞められなくてさ…」

「わりぃー、わりぃー、ついムキになっちって」

「もう、またバスケに夢中になるなんて…」

「身体動かさないとさなまっちゃうだろ?」

「賢くんのバスケ好きも行き過ぎたら罪だね」

「付き合わされた俺の身にもなれって…」

「でも、磨梛抖満更でもなかったじゃん?」

「まぁ最後の方は本気になってたかも…」

「素直じゃねぇーな、磨梛抖は」



賢くんと磨梛抖は2人の世界に入っちゃってる間に入場券を買いに瑞梨といこうとすると


「「あっ、待って」」
「「入場券はあるから」」


と、ジャケットのポケットから4枚のフリーパスを取り出す磨梛抖と賢くん…



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