幼なじみ君と幼なじみちゃん♪


ようやく駅に着き、電車を降りるが危ない…
ヘッドホンして目瞑ってる人を誘導するのはかなり大変で、もう二度としないって賢も同じことを思ったようで…


「なぁ、こんなことこれきりにしような?」

「当たり前だろ、二度とごめんだよ」

「じゃ、もう取るか…」

「それじゃ、ここまで来た意味ねぇーじゃん」

「目を瞑ってもらったままで行くしかねぇーな」


再びヘッドホンは取って歩き始めた…


「ねぇ、磨梛抖?どこまで行くの…?」

「まだ内緒、だから開けちゃダメな?」

「見えないで歩くの凄く怖いんだよ…」

「大丈夫、大丈夫俺と磨梛抖がついてるし
あともう少しだから」



と、賢は伝えたけど普通に歩いても20分はかかる…
ましてや目瞑って歩いてる慄梛と相沢…
いくら横で支えながら歩いてるって行っても歩行速度はいつもより遅い


「慄梛、おんぶするよ」

「大丈夫、歩く。目開けたら普通に歩けるもん」

「目は開けちゃダメだって、素直になれって」


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