幼なじみ君と幼なじみちゃん♪



どれくらいの時間がたったか、わからないけど
最初に沈黙を破ったのは磨梛抖だった



「慄梛…?なんで家に居るんだよ…?
俺、校門で待ってたのに…
授業終わって、すぐ行ったんだ…」

「……ごめんね?
気づいたら帰ってきちゃってたの…
でも、磨梛抖もここにいるじゃん…
どうして?」

「俺は慄梛とずっと一緒にいたいんだ…」



磨梛抖の言葉にまた涙が溢れ出した…



―なんで付き合った人が磨梛抖じゃないんだろ…
なんで、わたしは…わたしは、
見ず知らずの人の
“彼女”になんかなってしまったんだろ…――



「慄梛、泣いてる…」



抱きしめられていた腕のぬくもりが消えたと思ったら、磨梛抖はわたしの前に居て、顔を覗き込むように近づいてきて、そっと重なった…





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