幼なじみ君と幼なじみちゃん♪
一瞬の出来事すぎて頭が回らなくて、気づいたら頰を濡らしていた涙は止まっていて
―磨梛抖?
磨梛抖が、わたしにキスした…?――
「慄梛、泣くなよ」
―もし、もしも、ここで
磨梛抖に想いを伝えたら楽になるかな…?――
「…なと?…まな、と?磨梛抖?磨梛抖?……」
「うん、うん、うん…」
気づけば磨梛抖に“ギュッ”と抱きついた
そして、磨梛抖も優しく抱きしめてくれた…
何度も磨梛抖の名前を呼んで、そのたびに磨梛抖は返事をしてくれる
―今日だけ…今日だけ、
ううん、このまま時間なんて止まっちゃえばいいのに…――
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