幼なじみ君と幼なじみちゃん♪



磨梛抖に“違うよ”って“良くなんてない”って
言いたかったけど、言葉が出てこなかった
だから、言葉で言わなくても解るように
磨梛抖に伝わるように首を振った



「…っ、解った、解ったから…もう…ふらなくていい」



そっと、抱きしめれて



「俺さ、決めたから…」

「……………?…何を…?」

「慄梛…俺を…信じて待ってて?」



―磨梛抖…?
なにが、何を思ってるの?――



「まな―♪~♪~…

「誰か来たみたいだな」

「そうだね…わたし、出てくるね…」



磨梛抖の腕の中から離れ磨梛抖を部屋に残したまま、玄関の扉を開いた…



――カチャッ―



「瑞梨…」

「慄梛ちゃん久しぶり♪
俺も一緒に来ちゃった」



と、瑞梨の後ろから賢くんが顔を出した



「もう、賢は静かに!!
慄梛、心配したよ?大丈夫?」

「うん…
あっ、磨梛抖も居るけどあがる…?」

「えっ、でも…」

「気にしなくていいよ」



後ろを振り返ると磨梛抖が階段から
降り終えたところだった





.
< 59 / 325 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop