幼なじみ君と幼なじみちゃん♪
磨梛抖に“違うよ”って“良くなんてない”って
言いたかったけど、言葉が出てこなかった
だから、言葉で言わなくても解るように
磨梛抖に伝わるように首を振った
「…っ、解った、解ったから…もう…ふらなくていい」
そっと、抱きしめれて
「俺さ、決めたから…」
「……………?…何を…?」
「慄梛…俺を…信じて待ってて?」
―磨梛抖…?
なにが、何を思ってるの?――
「まな―♪~♪~…
「誰か来たみたいだな」
「そうだね…わたし、出てくるね…」
磨梛抖の腕の中から離れ磨梛抖を部屋に残したまま、玄関の扉を開いた…
――カチャッ―
「瑞梨…」
「慄梛ちゃん久しぶり♪
俺も一緒に来ちゃった」
と、瑞梨の後ろから賢くんが顔を出した
「もう、賢は静かに!!
慄梛、心配したよ?大丈夫?」
「うん…
あっ、磨梛抖も居るけどあがる…?」
「えっ、でも…」
「気にしなくていいよ」
後ろを振り返ると磨梛抖が階段から
降り終えたところだった
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