幼なじみ君と幼なじみちゃん♪
――――磨梛抖――――
慄梛が校舎にはいるまでずっと眺めてから自分の
校舎に行こうとしたが…
間伐の存在をまるっきり忘れてた…
「槻沛くん、俺と慄梛付き合ってるんだよね」
「悪いけど、慄梛って呼ぶんじゃねぇー!!」
「自分の彼女どう呼ぼうと“ただの幼なじみ”の
槻沛くんには全く関係のない話しだと俺は思う
けど?」
「“ただの幼なじみ”は
もうやめっからお前には関係ない」
「…つき、あって…ください」
「これでも、信じない?泣きながら告白してくる動画だよ」
「あっそ、よかったな」
―朝からあんなやつに
掛かるなんて本当ツイてないな…――
靴から上履きに履き代えてると賢がちょうど来た
「磨梛抖、おはよさん」
「はよ、今日珍しくね?
いつも早いのに俺よりおせぇーじゃん」
「あぁ、瑞梨が慄梛ちゃんと一緒に教室に行ってあげたいって言うから遅めの登校ってわけよ」
賢は照れながら教えてくれた
「サンキュ」
「気にすんな全力で守れよ
相変わらず、らぶぃ登校してるみたいだからさ」
「おー」
「おっ、今日はやけに素直じゃん♪」
「うっせぇー」
なんて言いつつも他愛ない会話しながら
教室に足を運んだ
.