幼なじみ君と幼なじみちゃん♪
「まなと…」
慄梛の小さな小さな声が俺の耳に届いた…
多分やっとのことで発した言葉だと思った…
だから俺はなるべく優しく聞き返す
「んー?どうした?」
「ありがと…」
「お礼なんてされることしてねぇーよ?
慄梛を守るのは俺の役目だからな!
おっ、あともう少しで家だから頑張れよ?」
「…っき、だよ…」
「あぁ」
最初の方の言葉が聞こえなかったけど、相槌した
「慄梛、今日あたしがずっと付いてるからね」
「みず…な…」
「だから、早く治してね!
じゃなきゃ、困るんだからね!」
相沢の言葉で慄梛が頷いたのが解る
慄梛ん家の前に着き、
「賢、鍵ちょうだい」
荷物を持ってくれてる賢に頼んでると後ろから声がした
「磨梛にぃー?」
―那沙だ、つか磨咲飛も一緒だし…――
「那沙」
「なんで、お姉ちゃんと磨梛にぃーびしょびしょなの?
あっ、とにかく入って」
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「お邪魔します」
「瑞ねぇーも入って賢にぃーも、そこの人もどうぞ♪」
那沙はスリッパ用意してくれた
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