私は生きる!
しばらくして、美城が話終ると青年が今度は自分の話をし始めた。


青年の名前は疾風。
歳は美城と同じ17歳。



青年…疾風が話す事を美城は熱心に聞いていたが、途中から信じられないような事を耳にする。



今の時代は昭和19年だと言う。
しかも、日本は今、戦争になるかどうかの瀬戸際で、疾風達、男の人が戦闘訓練や銃弾の訓練をしていると言う。

私が住んでいたのは平成19年であり…戦争がどうとかは教科書、修学旅行での広島、長崎、沖縄の体験談しか聞いた事や見た事がない…

美城は今、自分がその時代に立っているのが、生きている事が怖くなった…
次の瞬間、頭の中が真っ白になった。




遠くで疾風の「おいっ。しっかりしろっ。」と言う、声をうっすらと聞こえた。
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