焦らし愛 〜幼なじみLove Story〜

夏樹はその…慣れてるかもしんないけど、私は初めてだから嫌なのに。



「アタシが気にするの!汗くさいなんて嫌だよ。」



分かって欲しいと頑張って主張してみるけど、夏樹は私を離す気はないらしい…。



分かって欲しくて、恥ずかしさを我慢して夏樹の目をじっと見つめる。



夏樹のキレイな瞳の奥に、夏樹の真意があるような気がして、見つめれば見つめる程に吸い込まれそうになる。



そうしてじっと見つめていると、フッと夏樹の瞳が更に色っぽく怪しく歪められた。





『…焦らすなよ。』




うっ……



夏樹…その顔は卑怯だよ。



意地悪そうに笑った唇も、色っぽい瞳も、みんなみんな大好きなの。



そんな意地悪に懇願されるような目をされたら、



私は……絶対に拒めない。


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