焦らし愛 〜幼なじみLove Story〜
コーヒーを飲む仕草も絵になるアイツ。
…ムカツク。
『部屋あんま変わんねぇな。』
おもむろに喋り出したアイツに、何だか無償に腹が立った。
勝手に離れて行ったくせに、勝手にまた人のテリトリーに入って来て、勝手に昔を懐かしんで、…何なのよ!
…ムカツクムカツク。
無償に腹が立ったアタシは、絶対に言うべきじゃない言葉を放ってた。
「…変わったのはアンタでしょ。」
『…は?』
…言うべきじゃなかった。このシチュエーションでは言ってはいけなかった。