焦らし愛 〜幼なじみLove Story〜
女ってのは恐ろしい生き物で、好意を無下にされると、その倍恨み心が沸き上がって来るらしい。
全て勝手にやっといて、一体何なんだと思うが、オレにフラれても諦め切れない女達は、今度は腹いせとばかりにオレの陰口を叩き出すようになった。
そんな女に好かれたくもないオレには、痛くも痒くもなかったが、オレに好意を寄せて来る女を振り続ける限り、恨みがましい気持ちを持った女は増えて行く。
女は群れる生き物だ。
例外も居るが、同じ恨みを持った者は同志として群れを作り易い。
オレが特定の女を作らない限り、彼女というポジションを諦められないらしく、オレに一番近いポジションに居た彩に目を付けるようになりやがった。