晴い天-アオいソラ-
「これも全部、先輩達のおかげです!」



全員、点が上がった事に違いはない。

歩が勉強を見てくれた雄介・奈々花・真琴の3人にお礼を言う。



「でも奈々花さんと雄介さんは勉強会教える一方で、勉強の妨げになりませんでしたか?」


「問題ない」


「雄介はテスト前特に勉強しないんだよ」


「え?!テスト勉強しないんスか?!」



真琴の言葉に歩が大げさに反応する。



「もしかして奈々花さんもっスか?」


「え?えぇまぁ…」



そうですねと遠慮がちに肯定する奈々花。



「テスト前だからといって勉強してるようじゃ遅いだろ」


「うわー。何それ?嫌味?ねぇ、嫌味?」



喧嘩になりそうな雰囲気を感じた真琴が、素早く雄介の正面に回る。



「雄介、体育祭の準備の役割分担なんだが…」


「ん?あぁ…」



真琴の真剣な顔を見た雄介は耕平から気がそれた。







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