晴い天-アオいソラ-
「いやぁ、楽しみっスねぇ」


「何言ってんの?オマエも出るんだよ」


「えぇーー?おれぇー!?」



完全に第三者的な立ち位置で3人を眺めていた歩が明らかに動揺を見せる。



「オマエも足早いだろ」



今はどこの部活にも所属していない歩だったが、中学時代は陸上部のエースだった。



「でもかなりブランクありますもん」



引退してからはジョギング程度にしか走っていない。



「一番若いくせに何言うてんねん」


「逃げねぇよな?」


「うっ…」



歩の性格上、拒否するなんて事はできず、結局巻き添えをくうハメとなった。



< 108 / 201 >

この作品をシェア

pagetop