晴い天-アオいソラ-
初顔合わせ
「……遅い」
―9時5分―
約束した時間から10分しても来ない圭吾に雄介の怒りが頂点へと達しようとしていた。
―ガチャ―
音を立てて開いた生徒会室のドア目掛けて雄介が怒鳴る。
「5分前集合は常識だろうが!!」
しかし入ってきたのは天陵の圭吾ではなく晴陵の会長、耕平。
いきなり怒鳴られて驚いたのか耕平が雄介を見つめたまま固まっていた。
「会長?」
驚いただけにしては長い耕平の沈黙に心配になった奈々花が声を掛ける。
「あ?あぁ…悪ぃ。遅刻した」
珍しく素直に謝った耕平に晴陵のメンバーは自分の耳を疑った。
「何か変っすね、会長」
歩がひそひそ声で奈々花に話し掛ける。
「えぇ」
「会長が素直に謝るなんて、キモイ!!熱でもあるんじゃない?」
「…えらい言われようだな、オレ」
―9時5分―
約束した時間から10分しても来ない圭吾に雄介の怒りが頂点へと達しようとしていた。
―ガチャ―
音を立てて開いた生徒会室のドア目掛けて雄介が怒鳴る。
「5分前集合は常識だろうが!!」
しかし入ってきたのは天陵の圭吾ではなく晴陵の会長、耕平。
いきなり怒鳴られて驚いたのか耕平が雄介を見つめたまま固まっていた。
「会長?」
驚いただけにしては長い耕平の沈黙に心配になった奈々花が声を掛ける。
「あ?あぁ…悪ぃ。遅刻した」
珍しく素直に謝った耕平に晴陵のメンバーは自分の耳を疑った。
「何か変っすね、会長」
歩がひそひそ声で奈々花に話し掛ける。
「えぇ」
「会長が素直に謝るなんて、キモイ!!熱でもあるんじゃない?」
「…えらい言われようだな、オレ」