晴い天-アオいソラ-
「あの…よかったら皆さんもどうぞ」



奈々花が机に広げたのは、豪華絢爛なお弁当だった。



「これ、もしかして毎年?」


「俺達も去年はビビリました」


「ねー」



と歩と梨央が遠慮なく奈々花のお弁当に手をつける。



「毎年断ってるんですが、父が忙しくていつも見にこれないからって…」


「いいお父さんじゃないか。私達もいただこう」


「あぁ」


「じゃあうちらのお弁当も広げて一緒に食べよう」


「そうですね」



今日の昼食は今までで一番にぎやかで、今までで一番楽しいものとなった。




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