晴い天-アオいソラ-
「ウサさぁん、男の待機場所は反対側ですって」



同じく二人三脚に出場予定の歩が、圭吾と共に待機場所へと向かっていた。



「なー、あゆ。オマエ誰と二人三脚したい?」



圭吾が嬉しそうに聞いてくる。



「んー、そうっスねぇ。おれは英語の桧山先生かなー?」


「オマエ、面食いやったんか…」



桧山先生は校内一美人と言われている。



「顔も好きっスけど、何かあの悪女っぽいところがいいっスね~」


「オマエ、幸せになれそうにないなぁ」



圭吾が歩に哀れみの目を向ける。



「そう言うウサさんは、誰がいいんスか」


「オレは保健室の聖女、石井ちゃんかなぁ」


「あの先生、歳の割りに童顔スよね~。気が強そうなとこがまたいいっスねぇ」


「やろ~?」



男子の話題は女子と違って可愛いもんだ。





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