晴い天-アオいソラ-
「そろそろ【憧れの二人三脚】始まるぞ」


「誰だよ、そのダサい名前つけた奴」



耕平がバカにしたように笑う。



「これでも天陵では伝統的な競技なんだぞ。それに、誰でも一度は先生に憧れるもんだろ」


「まぁ、国語の松坂はいい女だよなー」


「へぇ、嶋田ああゆう清楚な感じが好きなのか?」



真琴が耕平の意外なタイプに、興味津々で身を乗り出す。



「いいか?男ってのはなー普段清楚な女が、自分の前だけ大胆だったりしたら萌えるんだよ」


「そういうものなのか?」



真琴が真顔で雄介を振り返る。



「そこの変態と一緒にすんな」



呆れ返った雄介はパイプ椅子にドカッと腰を掛けた。
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