晴い天-アオいソラ-

対決

体育祭は時間も押すことなく順調に進み、いよいよ最後の種目、全クラス対抗リレーの始まりを告げる放送が流れる。


生徒会の女子メンバーたちはゴール目の前の特等席である、テントに集まりその時を待っていた。


全学年の全クラスが出場する最終競技という事で、ギャラリーは全校生徒ほぼ全員という異様な光景だった。


そんな中、第一組のレースが終わり、第二組の走者である耕平達4人がコースへ並んだ。



「どーしよー。超緊張するぅ」


「この異様な雰囲気、なんや興奮するなぁ」


「オマエら、フライングすんなよ」


「お前こそ」



喚声の中に雄介と耕平を応援する黄色い声が混ざる。



「おーおー。これは負けたらハズイなぁ」



相変わらず人気のある二人に、圭吾がプレッシャーをかける。





< 127 / 201 >

この作品をシェア

pagetop