晴い天-アオいソラ-
珍しく、もっともらしい事を言った耕平に、後輩達が尊敬の眼差しが向けられた。



「ありがとう」


「…久々にケンカしたかっただけだ。根性ナシが逃げたけどな」



真っ直ぐお礼を言う真琴に耕平はそう言ってケタケタ笑った。



「コレでもう言うて来んやろ」



一歩出遅れた雄介が、やり場を失った怒りを舌打ちにかえる。




生徒会室が落ち着を取り戻し、作業を進める。



「耕平のクラス何やんの?」


「知らねぇ」


「お化け屋敷って書いてありますよ」



歩から受け取った各クラスの出し物一覧表の控えを眺める。



「お化け屋敷?ベタやなぁ。雄介んとこが執事喫茶かぁ。ウチはホストクラブやからライバル店やな」



学園祭で行われる一般投票で一位に選ばれたクラスには学食のデザート1ヶ月分の食券が支給される。



「楽しみやなぁ♪」

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