晴い天-アオいソラ-
「行ってくる」


「耕平さんの原チャ借りて行けばいんじゃないですか?」



少し遠い場所にある雄介の目的地に、歩が何気なく提案する。



「…そうだな」



普段なら耕平にこんな事言わない雄介が時間に追われてるせいか、素直に歩の意見に賛同した。



「オイ、原チャ借りるぞ」



机の上に置いてあった原チャのカギを雄介が、耕平の返事を待たずにさらう。




その姿が視界に入った瞬間…








「やめろ晃っっ!!」









耕平は青い顔をして悲鳴に近い声で叫んでいた。


< 140 / 201 >

この作品をシェア

pagetop