晴い天-アオいソラ-
片鱗
「テメーいい加減にしやがれっ」
生徒会室に雄介の怒声が響いた。
「何だよ、っせぇな」
自分に向けられたその怒声に耕平が面倒臭そうに読んでいた漫画から顔を上げる。
「またやってるよ、あの人達」
2人のやりとりは生徒会のメンバーにとって既にお馴染みの光景だった。
4月から晴陵高校と天陵高校が合併し候陵高校となる。
合併前の春休みに2校の生徒会がそれに向けて奔走していた。
「会長、進堂くんの言う通りです。真面目に仕事して下さい」
「まぁまぁ、雄介も落ち着いて」
いつもの様に奈々花と真琴の仲裁が入る。
「ちょっとぐらい休憩させろや」
「何で会長のテメーが率先して休憩してんだよ」
同じ会長でも耕平は、雄介が見てきた生徒のために誰よりも働く真琴とは全く違っていた。
生徒会室に雄介の怒声が響いた。
「何だよ、っせぇな」
自分に向けられたその怒声に耕平が面倒臭そうに読んでいた漫画から顔を上げる。
「またやってるよ、あの人達」
2人のやりとりは生徒会のメンバーにとって既にお馴染みの光景だった。
4月から晴陵高校と天陵高校が合併し候陵高校となる。
合併前の春休みに2校の生徒会がそれに向けて奔走していた。
「会長、進堂くんの言う通りです。真面目に仕事して下さい」
「まぁまぁ、雄介も落ち着いて」
いつもの様に奈々花と真琴の仲裁が入る。
「ちょっとぐらい休憩させろや」
「何で会長のテメーが率先して休憩してんだよ」
同じ会長でも耕平は、雄介が見てきた生徒のために誰よりも働く真琴とは全く違っていた。