晴い天-アオいソラ-
「大変そうだな」



チョコで満タンの紙袋を両手にぶら下げた圭吾を見た耕平が話し掛けてきた。



「持って帰んのよりホワイトデーが大変や」



意外と律儀な性格の圭吾は一ヶ月後の事を考えて身震いした。



「全員に返す気かよ?ご苦労なこったな」



自分は返すつもりはないらしい耕平が呆れた表情を見せた。
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