晴い天-アオいソラ-
「あの2人、誤解が解けて友情が芽生えたんじゃなかったんすか?」
「何か前よりひどくなってない?」
「もぉ、ほっとけば?」
「せやせや、ほっとき。あれがアイツらの友情の形なんやろ」
呆れ返る歩・愛咲・梨央の3人に圭吾が何もかも見透かしたような顔で言う。
「だめですよ、止めないと」
「そーだよ、ケガしてからじゃ遅いんだから」
いつもの様に心配して仲裁に入ろうとする奈々花と真琴。
そして、まだ二人の喧嘩に慣れていない2人の1年生はオロオロしていた。
だけど、いつも通りの二人の言い争いを見ていた生徒会のメンバーはどこか晴れやかで嬉しそうだった。