晴い天-アオいソラ-
数分後、真琴を呼んできた歩から受け取った耕平が竹刀を両キャプテンに向ける。



「どっちからやる?」


「「は?」」



野球部とサッカー部のキャプテンは耕平の言葉の意図が解らず怪訝な顔をした。



「何言ってんだお前」


「お前と戦ってどーすんだよ」



ようやく耕平の言葉の意味を理解し、反論する。



「何?勝てる気しないなら2対1でもいいぜ?」



見下した様にニヤリと笑う。



「上等だ、俺らが勝てば言う事聞いてもらうぜ」


「2対1だからって約束は約束。今さら無しにするなよ」


「モチロン」



周りがハラハラしながら見守る中、真琴から『はじめ』の声が発せられた。


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