晴い天-アオいソラ-
「何よそれ。都合のいい嘘つかないでよ!!」
「…オマエ俺の手紙本当に1通も受け取ってねーのか?」
まったく心当たりのない梨央が、怪訝な顔をする。
「俺は中2になるまで毎月返事のこねぇ手紙をお前と母さんに送り続けたんだ」
その時の気持ちを思い出した雄介がなんとも言えない辛そうな顔をした。
「中2の春、初めて返事がきたんだ。嬉しくてすぐに開けたよ。だが、中には梨央を困らすような事はもうやめてくれって書かれてた」
それ以上話すのが辛かったのか、雄介は梨央に背を向けた。
「……そんな」
真実を知った梨央は言葉が出てこなかった。
大好きなお兄ちゃんに裏切られたとばかり思っていた。
自分だけが辛くて悲しい思いをしていると思っていた。
雄介も辛い思いをしていたなんて考えもしなかった。
「知らなかったんだな。なら俺の事恨んでても仕方ねぇよ」
ショックをうけている様子の梨央を気遣うように雄介が優しく言う。
「…オマエ俺の手紙本当に1通も受け取ってねーのか?」
まったく心当たりのない梨央が、怪訝な顔をする。
「俺は中2になるまで毎月返事のこねぇ手紙をお前と母さんに送り続けたんだ」
その時の気持ちを思い出した雄介がなんとも言えない辛そうな顔をした。
「中2の春、初めて返事がきたんだ。嬉しくてすぐに開けたよ。だが、中には梨央を困らすような事はもうやめてくれって書かれてた」
それ以上話すのが辛かったのか、雄介は梨央に背を向けた。
「……そんな」
真実を知った梨央は言葉が出てこなかった。
大好きなお兄ちゃんに裏切られたとばかり思っていた。
自分だけが辛くて悲しい思いをしていると思っていた。
雄介も辛い思いをしていたなんて考えもしなかった。
「知らなかったんだな。なら俺の事恨んでても仕方ねぇよ」
ショックをうけている様子の梨央を気遣うように雄介が優しく言う。