晴い天-アオいソラ-
広い部屋に通された生徒会メンバーはしばらく落ち着かず、勉強どころではなかった。



「さっきの綺麗な人お姉さん?」



梨央が素朴な疑問を奈々花に投げかける。



「あの人は母です」


「若っ!いくつ?!」


「31。義理の母だから」


「そうなんだ…ごめん」


「気にしないで、仲はいいのよ。ただ私がなかなかお母さんって呼べなくて…」




しんと静まり返った部屋で奈々花が苦笑いを浮かべる。



「なんかウチ、普通じゃないですよね。こんな話してすみません」



「皆違って当たり前だろ。いろんな家族の形があっていんじゃね?」



そう言うと耕平は教科書を閉じた。







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