晴い天-アオいソラ-
「終わったー!!海や海ー!!」


待ってましたと圭吾が作業を終えて立ち上がる。



「お待たせー」



一足先に着替えに行った女性陣が広間に戻ってきた。



「おぉ、いい眺め♪」



口笛を鳴らす圭吾と喜ぶ歩を雄介が睨む。



「すみません…」




もう3時だというのに真夏の日差しはまだまだきつい。




「梨央ちゃん、本当に海入んないの?」



水着の上にパーカーを羽織りパラソルから出ようとしない梨央に愛咲が尋ねる。



「だって焼きたくないもん」


梨央の矛盾だらけの行動に"水着買った意味ねぇー"と男性陣は心の中で叫んだ。

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