晴い天-アオいソラ-
「あ!あれ会長じゃないスか?」



遠くに小さく耕平の姿を確認した歩が指を差す。



「あのダルそうな歩き方は間違いないね」


「ホントだ。あの猫背」


「頭掻いてるよ。あれ会長のクセだよね。しょっちゅうやってる」


「空いてる手は絶対ポケットやしな」



だんだんと近づいてくる姿に安心したメンバーが耕平談議で盛り上がる。



「どこ行ってたんですか?」



声の届く距離まで来たところで奈々花が耕平に尋ねる。



「…散歩」



耕平は近寄りがたい空気を纏って帰ってきた。



「よっしゃ、これで全員揃ったしバーベキュー始めよか」



圭吾の声に待ってましたと、お腹を空かせたメンバー達が準備に取り掛かる。






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