ずっと前から好きだった
とある転機
「どうも」
クールに挨拶をした
唯一の女性は
ヨーロッパ人並に
色が白く、髪は綺麗に
金に染められたロングヘアー
赤い口紅にくっきりした目
細長い手足は
彼女の自慢だろう。
「永野魅麗(ナガノミレイ)。
20歳だから…4歳差?
あたしはベース。
よろしくね、かなちゃん」
彼女は綺麗すぎる程の笑顔で
私に笑いかけた。
「俺は須藤迅(スドウジン)。
魅麗と同じ20歳。
ギターだから。よろしく」
そう言った彼は
長くもなく短くもない
その髪をワックスで軽く
無造作にアレンジしていた。
背が高く180cm近かった。
無愛想な彼だったけど
どこか優しいその瞳は
テレビにでたら女子は
いちころだと思った。
そして最後の一人
「柳沢克哉(ヤナギサワカツヤ)。
今年の3月で高校卒業。
…だから歳近いかな。
俺はドラム担当。 よろしく」
好青年のように見える彼は
迅さんのように髪は立てておらず
目にかからない程度に
前髪はながしてあった。
でも左サイドは刈り上げされていて
お洒落な雰囲気がでていた。
どこか
背格好が飯島と重なった
笑うと細める目
細いのにしっかりとした腕
意外と背がたかくて
男らしさを感じる