ずっと前から好きだった



太陽の日差しが眩しかった



教室を照らすその明かりは
冬の終わりを意味していた





「ブレザー来て体育館ね」


担任に言われ
一斉に皆が立ち上がった








終了式






このクラスとは
今日で終わり



結局席替えなんてものを
一度もしなかった私のクラス


隣をみれば


飯島がいた。






近いのに



遠くに感じるよ






フラッシュバックする記憶





出会ってから

初めて話した日
初めて笑いあった日

慰めも
喜びも

秘密も



嬉しくて切なくて



思い出にはいつも
彼がいた。

彼しかいなかった





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