ずっと前から好きだった


たった半年だけど
すごく安心して
すごく幸せで
家族みたいな存在感がある


そんな居場所が大好きで。





「なんかあたし
 このメンバーに出会って
 よく笑うようになった」


魅麗さんは
幸せそうに笑った。




「なんか…
 運命ってあるのかも」

「あはは
 迅が珍しくベタな事言ってる」

「うるせぇな…」








「あたし達に
 終わりってあるのかな」




私の一言に
魅麗さんが答えてくれた。




「終わりにしないよ」





綺麗なその瞳に
吸い込まれそうになる



「デビューして
 もし売れなくっても、
 もし事務所に見放されても
 一人でもファンがいる限り
 小さいライブハウスで
 あたし達は音楽を
 やり続けると思う。」



「運命って
 まじであるのかも」



かっちゃんは
迅さんの言葉を改めて
実感していた。



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