ずっと前から好きだった
「華奈子が辛かったら
俺、そばにいるから。
だから、俺の気持ちより
今の自分の気持ち
大事にしろよ」
「…かっちゃんは優しいね」
「そう?」
調度、家の前に到着した。
「気をつけてね、かっちゃん」
かっちゃんは小さく手を振り
ズボンのポケットに
手を入れながら帰って行った。
私は
よく大切な人を
傷つけてしまう。
元彼の翔弥でさえ
私の気持ちを最優先に考えて
彼の方から離れて行った。
かっちゃんも
私の気持ちを
最優先に考えてくれた。
出会う人は
素敵な人ばかりなのに
どうして私は
飯島真が好きなのだろう