ずっと前から好きだった
それは突然すぎる発言だった。
「俺はピアノ弾けるし、
もしバラード曲とかで
ピアノ使いたい時
華奈子がギターなんて
いいと思うんだけど」
自分のギターを
右手でぽんっと叩いて
優しい笑顔でそう話した。
「それいいね!!
迅に教われば、かなちゃん
絶対すぐできるって」
「そうかなぁ」
「華奈子ならできる」
不安そうな顔をした私に
かっちゃんはすぐさま
私を支えてくれた。
「練習すれば
できないなんて事
ないから」
迅さんもそう言ってくれた。
「かなちゃん一緒に
頑張ろうね~」
無邪気な笑顔で
魅麗さんが笑った。
なんて素敵なメンバーに
出会えたんだろう、なんて
臭い台詞が頭をよぎった。