ずっと前から好きだった
『あ、そうそう。
そろそろ4人で
オフ会的なの開こうって。
それで電話したんだよ』
「あぁ……………」
『まっ、いいや。
また今度連絡する』
「………ごめんね」
『なんで謝んだよ』
かっちゃんは
呆れたような、だけど
優しい声で話していた。
安心する
だけど複雑で
締め付ける思いは
当分消えそうにない
『じゃ、打ち上げ
楽しめよ。
泣くんじゃねぇぞ』
「うん…」
電話が切れて
今だ携帯を耳にあてている私は
しゃがみこんだまま
うずくまって泣いていた
静かになった
携帯の雑音
その時
私に近づく足音が聞こえた。
泣き顔を見せないように
なるべく顔を隠しながら
近づいて来る人物の
足からゆっくり見上げた。