ずっと前から好きだった
どうして
言ってしまったのだろう
なんて後悔しても
もう戻れない。
打ち上げの帰り道
暗い夜道を一人歩いた
もう君は来ない
もう君はいない
私の隣は
あなたがよかった
「華奈子」
「…………かっちゃん」
私の最寄駅の近くに
かっちゃんがいた。
「やっぱり泣いてる」
そう言うと
私の腕を引っ張って
そっと抱きしめた
優しく
包むように
抵抗しようとは思わなかった
かっちゃんが好きだからとか
そういうんじゃなくて
ただ
かっちゃんに甘えてるだけ
私は
最低な女