ずっと前から好きだった
「夢じゃないよね?」
私はみんなに問い掛けた
「分からない。
夢なのかも…」
魅麗さんも私と同じ様に
夢を見ている感じだった。
「迅さん、かっちゃん、
あたし達デビューするんだって」
「ふっ…知ってるよ」
迅さんは冷静だったけど
いつもと違って
表情がやわらかだった。
きっと嬉しいんだと思う。
「泣くなよ華奈子~」
涙が止まらなくなった私を
笑いながら私の頭に
手を乗せるかっちゃん。
このメンバーで良かった。
デビューに対して
不安とかあるけど
もし一人だったら
押し潰されてしまいそうな不安も
みんながいるから
乗り越えられそうな気がした。
それぐらい
大きな存在になっていた。