ずっと前から好きだった



「夢じゃないよね?」



私はみんなに問い掛けた




「分からない。
 夢なのかも…」



魅麗さんも私と同じ様に
夢を見ている感じだった。



「迅さん、かっちゃん、
 あたし達デビューするんだって」





「ふっ…知ってるよ」


迅さんは冷静だったけど
いつもと違って
表情がやわらかだった。

きっと嬉しいんだと思う。




「泣くなよ華奈子~」



涙が止まらなくなった私を
笑いながら私の頭に
手を乗せるかっちゃん。






このメンバーで良かった。



デビューに対して
不安とかあるけど

もし一人だったら
押し潰されてしまいそうな不安も

みんながいるから
乗り越えられそうな気がした。


それぐらい
大きな存在になっていた。






< 167 / 222 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop