ずっと前から好きだった




私の夢が叶う



恋が叶わなくても

私は今、とても幸せだと感じた




「めい、あたしの真剣な話
 聞いてくれる?」



「真剣な話って…恋?」




デビュー決定の話しを聞いてから
数日後の放課後での教室





「違う。あたしの秘密の話」



「華奈子の?」



「うん。」



「聞くよ、ちゃんと」





デビューして成功するかは
誰にも分からない。

だけど

やっぱり


信用していて
こうやって話しを
聞いてくれるめいには

私の事をちゃんと
話そうと思った。






「あたしね、―――――」







めいは驚いていたけれど
すごくすごく喜んでくれた。


真剣に聞いてくれた。



ただそれだけで
私の中で何かがスッキリとした



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